夏の暑さも和らぎ秋を気配を感じるようになってきました。
そんな中、インテリア住環境コースの2年生は、1ヶ月かけてコンクリートを作成しました。今回はその様子をレポートします。
コンクリートは、水・セメント・砂・砂利が丁度良い割合で混ぜ作成します。
これらの配合量の違いにより強度が変わります。
まず学生たちは、目指す強度を得られるように計算でそれぞれの分量を求めました。その材料を機械で混ぜ合わせます。
この作業で均一に混ざらないとムラのあるコンクリートになってしまいます。
学生たちも注意しながら観察していました。
次にできたコンクリートの柔らかさの試験をしました。
この柔らかさは、現場で作業をする時、作業のしやすさを左右します。
今回完成したコンクリートは、丁度良い丁度良いものとなっていました。
次は、養生です。
コンクリートは予定している強さになるのに4週間(21日)かかります。
その強さが出るように水中でじっくりと育てていきます。この作業を養生と言います。
学生たちはかわるがわる毎日様子を見てくれ、見事なコンクリートに仕上がりました。
最後に、出来上がったコンクリートの強度試験です。
今まで4週間も育ててきたので、壊れてしまうのが寂しいようでしたが、
意を決して圧縮試験を行いました。
試験結果は、残念ながら設定強度まで出ませんでした。
今回は実験でしたが、本番の建物でもしこのような結果になってしまったら大変でした。
建築現場では、コンクリートをたくさん使用しています。
その全てが今回のような試験を行い、予定通りの強度があるか確認しています。コンクリートは生き物といわれ、思った通りにいかないこともあるかもしれません。
そうなったときは、せっかく作ったものを取り壊さなければいけなくなります。学生たちは、今回の実験で「ことの重大さ」を身に染みて感じたようです。
良い建築をつくれる技術者にさらに近づきましたね。
「失敗は成功の母」これからもがんばれ!!