毎年8月の末に行われる『信州上田試斬大会』に今年も参加しました。
文字通り,竹や藁(わら)を真剣で切ってみるという大会です。
上田市内だけでなく,長野県内各地から居合道,剣道の先生方が集まりました。
正しい礼法・所作で行われているか,失敗なく切れたか,正確に狙った部分を切っているか,安全に刀を扱っているか…さらに,竹の太さや厚さなどをポイント化して得点を競いました。
真剣は,一つ間違えれば大きな事故につながる道具。
普段手にすることはないので,持つだけで神妙な気持ちになります。
教わった所作を間違えないように,ただ目の前の目標物だけを見つめて,心を決めて一気に。
最初の礼から試斬後の礼まで,一瞬も気の抜けない数十秒間。雑念無し。
少々狙ったところからズレましたが,左袈裟・右袈裟ともきれいに切ることができました。
残念ながら所用で午後の部に参加できなかったので,成績は残らなかったのですが,まずまず満足の出来でした。
大会後の反省会では,連盟会長の先生から「”切れた切れなかった”という結果よりも,最初の礼から抜刀・試斬・納刀して最後の礼まで,一連の流れが美しいことが大切」と難しいお話をいただきました。
来年は,『より美しく』を意識して参加したいと思います。